結婚式への招待状を受け取り、挙式・披露宴に参加するだけでなく、二次会まで参加する場合、「ドレスや小物をどう着回せばいいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。特に20代~30代の女性にとっては、ドレスアップ時のファッションが一番気になるポイント。でも、せっかくのお呼ばれだからこそ、挙式から二次会まで何も考えず同じスタイルではもったいないかも。
本記事では、結婚式の二次会に向けたコーディネートチェンジや小物使いのコツをご紹介します。手軽なアレンジで華やぎをキープしながら、違った印象を与える方法を取り入れれば、一日中おしゃれを楽しめるはずです。上品かつ機能的に着回すアイデアで、結婚式当日を存分に満喫しましょう。
まず理解しておきたいのは、挙式や披露宴と二次会では、求められるドレスコードや雰囲気が異なること。
・挙式・披露宴はフォーマル寄り
挙式や披露宴は、親族や上司など目上の方が参加している可能性が高く、厳粛な空気が漂う場合も多いです。そのため、肌の露出を抑えたワンピースやドレス、落ち着いたカラーを中心に選ぶのが一般的。
・二次会はカジュアル&フレンドリー
二次会の参加者は、友人や同僚、気心の知れた仲間が中心となり、よりリラックスしたパーティー形式が多い傾向。音楽やダンス、ゲームなどが取り入れられることもあり、動きやすさやトレンド感を優先したコーデも許容されやすいです。
この違いを踏まえると、「挙式・披露宴用のフォーマルドレスをベースにしつつ、二次会ではそこにカジュアル要素やトレンドをプラスする」着回し術が鍵になります。
結婚式の二次会までの時間は、すでに移動や受付などでバタバタしていることが多いもの。そこで、短時間でガラッと印象を変えられるテクニックをいくつかご紹介します。
・ボレロやジャケットの脱ぎ着
挙式・披露宴では肌を見せすぎないために、ボレロやジャケットを羽織ることが多いでしょう。二次会ではそれを脱いで、ドレスのデザインを生かしてみるのがおすすめ。外したボレロやジャケットは、荷物にならないようクロークに預けるか、コンパクトに折りたたんでバッグにしまいましょう。
・差し色アイテムを投入
挙式・披露宴では落ち着いたカラーをメインにしていた人は、二次会で差し色アイテムを追加するだけでも印象が大きく変わります。たとえば、ビビッドなカラーバッグやヒール、アクセサリーなどを取り入れると、一気に華やかさがアップ。
・髪型を簡単アレンジ
ヘアスタイルのアレンジも即効性の高い方法のひとつ。昼間はきっちりまとめていた髪を、二次会では少しルーズにほぐすだけで、柔らかい雰囲気に。ミニサイズのヘアアイロンやヘアアクセを持参しておけば、トイレなどで簡単にヘアチェンジが可能です。
そもそも「挙式と二次会で着回すこと」を念頭に置いてドレス選びをするのも賢い方法。以下のポイントを押さえておくと、コーディネートの幅が広がります。
・シンプルかつシルエットが美しいドレス
装飾が少ないシンプルなドレスほど、小物使いで印象を変えやすいもの。身頃やウエストラインなど、体のラインが美しく見えるシルエットを選ぶと、昼夜問わず着映えしやすいです。
・取り外し可能な装飾や変形デザイン
肩のリボンが取り外せる、スカート部分がアシンメトリーにできるなど、二次会用に一部をアレンジできるデザインも存在します。複数の着こなしが想定されているドレスなら、二次会でさらに個性を発揮できます。
・トレンドカラーでも落ち着いたトーンを
二次会を意識してトレンドカラーのドレスを選ぶ場合は、あくまで結婚式というフォーマルな場を考慮したトーンをチョイスすると安心。ネオンカラーや派手すぎるパターンは浮きやすいので、深みのある色合いや淡色のニュアンスカラーがおすすめです。
二次会コーデを大きく左右するのが小物選び。上手にアイテムを使い分けて、挙式後の変化を楽しんでみましょう。
・バッグ:実用性とアクセントを両立
披露宴では小ぶりのクラッチバッグを持つのが定番かもしれませんが、二次会ではもう少しカジュアルなハンドバッグやショルダーバッグに切り替えるのも手。華奢なチェーン付きミニバッグなどは、歩き回るシーンが増える二次会でも邪魔になりにくいです。
・シューズ:ヒールorフラット?
立ち歩く時間が長い二次会では、足が疲れやすいヒールからフラットシューズやローヒールに履き替えるのもあり。とはいえ、あまりカジュアルすぎると結婚式の空気感を損なうので、上品な素材やきらめきがあるデザインを選ぶとバランスが取れます。
・アクセサリー:昼は控えめ、夜は大胆
挙式や披露宴で使うアクセサリーはパールや小ぶりなイヤリングなど落ち着いたデザインが主流。一方、二次会では存在感のあるイヤリングやネックレスで一気に華やかさをプラスしてみましょう。大ぶりのイヤリングやクリアビジューのネックレスなど、光を反射するアイテムは写真映えも抜群です。
大きく印象を変えたいなら、ドレスや小物だけでなくヘアメイクにも注目。二次会に入る前のちょっとした時間を活用し、簡単アレンジに挑戦してみましょう。
・まとめ髪をルーズダウンに
披露宴ではしっかりアップにしていた髪を、二次会では後れ毛を出したり、ハーフアップに変えたりするだけでもガラリと雰囲気が変わります。ヘアアクセサリーを差し替えるのも即効性あり。
・リップやアイシャドウのカラー変更
昼はナチュラルメイクでまとめていたなら、夜はリップカラーを濃いめに変えたり、アイシャドウにラメをプラスしたりと、少し大胆にメイクを変えてみて。ドレスのカラーや会場のライティングに合わせて、メイクのカラーを調整すると一体感がアップ。
・簡単ヘアアクセサリーで盛る
夜のパーティーシーンでは、少しキラキラ感のあるヘアアクセサリーを加えると華やかさ倍増。ビジュー付きのヘアピンやメタリックカラーのヘアバンドなど、バッグに忍ばせておけば簡単にお色直しが可能です。
挙式・披露宴よりも自由度の高い二次会といえど、結婚式関連の行事であることに変わりはありません。最低限のマナーは守りつつ、自分らしいコーディネートを楽しみましょう。
・あくまで主役は新郎新婦
二次会でも新郎新婦がドレスアップしていることが多いので、花嫁の白や極端に派手すぎる装いは避けるのが無難。あくまで「ゲストとしての華やかさ」を意識し、新郎新婦を引き立てるスタンスを忘れずに。
・露出度はほどほどに
会場によっては、年配のご家族や会社関係者が顔を出すことも。ミニスカートや肌の露出が多すぎるトップスは控えめにするなど、大人の落ち着きをキープすると好印象です。
・荷物の増えすぎに注意
挙式用、二次会用と複数のアイテムを持っていく際は、荷物が大量にならないよう工夫を。大きめのバッグはクロークで預けて、必要なものだけを小さめのバッグに移し替えて動くとスムーズです。
イメージを湧きやすくするために、挙式~二次会の着回し例を一つご紹介します。
・挙式・披露宴スタイル(ビフォー)
シンプルなネイビーワンピース(膝丈)+パールネックレス+ベージュのボレロ+シンプルなパンプス。
フェミニンなアップヘアにパールヘアピンをつけ、控えめなメイクで上品に。
・二次会スタイル(アフター)
ボレロを脱いでワンピースのデザインを見せつつ、差し色のビビッドな赤クラッチバッグを追加。
足元は同じパンプスでも、リボン付きクリップをつけて雰囲気をチェンジ。
髪はアップヘアからハーフアップにし、アイメイクを少しきらめくゴールドに切り替えてパーティ感をプラス。
このように、小物やヘアメイクを少し変えるだけで、華やかさが増して二次会にぴったりのコーデに早変わりします。
結婚式は、挙式・披露宴と二次会で雰囲気やドレスコードが変化するからこそ、着回し次第でさまざまなファッションを楽しめる絶好のチャンス。20代から30代の女性なら、トレンドや個性も大切にしながら、結婚式というフォーマルな場にふさわしい上品さを忘れずにコーディネートしてみてください。
ドレス自体をシンプルに選んでおけば、小物やヘアメイクのアレンジで挙式から二次会へと印象をガラリと変えられます。ボレロやストールを脱いだり、アクセサリーやクラッチバッグを差し色で投入したり、夜のパーティー向けにヘアスタイルをチェンジするなどの工夫をすれば、一日中おしゃれを満喫できるでしょう。
二次会はよりカジュアルな雰囲気だからこそ、少し遊び心を加えつつも、結婚式のゲストとしてのマナーを守りつつ楽しむことが大切。荷物の量や時間の余裕を考慮に入れて、当日のスケジュールに無理なくコーデ替えできるよう計画してみてください。
上手に着回しすることで、心地よく、そして華やかに過ごせる素敵な結婚式になるはずです。セレモニースタイルのヒントを活用しながら、あなただけの二次会コーデを完成させてくださいね。